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アスペルガー症候群の定義

アスペルガー症候群は大きくわけて2つの定義があります。1つはウィング医師らが提唱し、イギリスを中心にヨーロッパで主に使われているアスペルガー症候群の概念、もう一つはDSM-IVやICD-10などの国際的な診断基準で定義されているアスペルガー症候群の概念です。

ここではウィング医師の考え方を基本にして書いていますが、日本やアメリカではDSM-IVの考え方を採用する専門家もいます。ICD-10やDSM-IVのアスペルガー症候群は認知・言語発達の遅れがないこと、コミュニケーションの障害がないこと、そして社会性の障害とこだわりがあることで定義されるのです。ウィング医師の考えではアスペルガー症候群も3つの障害があることで定義されるので、当然コミュニケーションの障害も併せ持つことになります。

ですから同じ子どもが国際的な診断基準を適用すると自閉症であり、ウィング医師の基準で考えるとアスペルガー症候群となることも少なくないのです。あるクリニックではアスペルガー症候群と診断された子どもが別の病院では自閉症と診断されることはありうることなのです。
posted by アスペルガー症候群 at 19:01 | アスペルガー症候群の基礎知識

アスペルガー症候群とは

アスペルガー症候群自閉症のひとつのタイプです。アスペルガー症候群の子どもや大人は、(1)他の人との社会的関係をもつこと、(2)コミュニケーションを行うこと、(3)想像力と創造性の問題という3つの障害をもつことにより、アスペルガー症候群と診断されます。典型的な自閉症も同じように3つの障害をもっています。自閉症とアスペルガー症候群は強い関連性があります。これからアスペルガー症候群の子どもの特徴について説明していきましょう。子どもことと書いてあってもほとんどの事項は思春期や成人のアスペルガー症候群の人にも当てはまります。

(1)の社会的関係をもつというのことは、他の人と一緒にいるときにどのように振る舞うべきかということです。(2)のコミュニケーションとは、自分の思っていることをどのようにして相手に伝えるか、または相手の言いたいことをどのように理解するかということです。最後の(3)想像力と創造性の問題とは、ふり遊び(ごっこ遊び)や、こだわりと関係するのです。
posted by アスペルガー症候群 at 22:43 | アスペルガー症候群の基礎知識

アスペルガー症候群の歴史

アスペルガー症候群はハンス・アスペルガーというオーストリアの小児科医の名前にちなんでつけられた病名です。アスペルガー医師は1944年に「小児期の自閉的精神病質」というタイトルで4例の子どもについての論文を発表しました。ところが、それより1年早い1943年にレオ・カナーというアメリカの精神科医が早期乳幼児自閉症に関する論文を発表していました。そのため、カナー医師の論文のほうが先に知れ渡ってしまい、アスペルガー医師の考えは陰に隠れた存在になってしまいました。日本でもアスペルガー医師の考えは比較的早く紹介されたのですが、先に発表したカナー医師の考えの方が影響が強く、話題になることはありませんでした。

アスペルガー医師の話題になるようになったのは40年後の1981年にイギリスのローナ・ウィングという児童精神科医がアスペルガー医師の業績を紹介し、再評価したことがきっかけです。ウィング医師は多数例の研究から、自閉症とは診断されていないが、社会性、コミュニケーション、想像力の3つの障害をもつ子どもたちがいることに気づきました。

当時、自閉症という診断は、言語によるコミュニケーションが限定されており対人関心も非常に乏しい子どもにのみつけられていて、言葉によるコミュニケーションが可能であったり、一方的でも対人関心がある場合は自閉症とは考えられていなかったのです。ウィング医師はこの3つの障害を持っていながら自閉症と診断されない子どもたちの一部はアスペルガー医師の報告したケースに似ていることからアスペルガー症候群という診断が適切であるとしました。そうして自閉症と同じような援助・教育の対象にしようと考えたのです。

1981年以降、アスペルガー症候群はしだいに注目されるようになり、国連の世界保健機関やアメリカ精神医学会の診断基準でもアスペルガー症候群の概念は採用され現在にいたっているのです。
posted by アスペルガー症候群 at 08:01 | アスペルガー症候群の基礎知識

アスペルガー症候群と注意の問題

アスペルガー症候群の子どもには、注意の集中や配分に問題があるケースが多く見られます。

注意の配分に問題があると、あることをしている時に声をかけても、気がつかなかったりします。

ゲームに集中しているときに声をかけても振り向かないことは一般の子どもでもよくありますが、アスペルガー症候群の子どもではそれが極端な形で色々な場で生じることがあります。

私たちは、何かに集中している時でも非常ベルの音には気がつきます。何かに集中していても、何%かの注意は他に向けられています。そうでなければ危なくて都会では生活できないでしょう。

アスペルガー症候群の子どもはそういった注意の配分が苦手で、あることに集中すると別のことには気がつかない傾向があります。あることをしていて別のことに注意を移行することも苦手なこともあります。前にやっていたことをいつまでも頭の中で考えていて、新しいことが頭の中からお留守になってしまうのです。
posted by アスペルガー症候群 at 22:58 | アスペルガー症候群の基礎知識

アスペルがー症候群とその他の心理学的問題

日常、大人はもちろん、子どもでも相手の気持ちを読みながら他人と接しています。相手が自分を騙そうとしているとか、本当は喜んでいないのに喜んだふりをしている、そういう相手の意図を読むことで日常の生活が成り立っているのです。

このように相手の気持ちを読む能力は通常では4,5歳くらいから芽生え始めるといわれています。しかし、アスペルガー症候群の子どもたちは相手の言ったことをそのまま単刀直入に受け止めてしまいがちです。そのため騙されやすかったり、利用されたりしやすいのです。

特に最近、子どもが被害者となる犯罪が多発しています。アスペルガー症候群の子どもたちだけに限らず、近隣の大人たちが犯罪から守ってやらなければいけません。
posted by アスペルガー症候群 at 20:41 | アスペルガー症候群の基礎知識

アスペルガー症候群の子育てのヒント / アスペルガー症候群との接し方